金倉 義慧 著
四六判・448頁
2014/07/28 発売
ISBN 978-4-87498-550-2
ともに北海道の貧しい家に生まれ、小熊秀雄はきらめく才能で珠玉の詩と童話を生み、今野大力は早熟の天才的詩人としてデビューしながら、社会変革の運動に投じて短い生を閉じる。日本の冬の時代を駆け抜けた二人の生涯を、新資料をまじえ、作品を通して描く!
●著者の思い「あとがき」から
旭川では、二人は当然、郷土の生んだ詩人として、ともに詩碑を建てて記念され、 心ある人たちによって顕彰されてきました。 ところがどうしたことか、同時代を生き、かつ生涯親交を結んでいた小熊秀雄と 今野大力をふたりあわせてとらえ、語ることはほとんどなされないできました。 しかし、同じ北海道開拓の二世世代として生まれ、共通の風土、共通の時代状況 の中で生きた二人なのです。両者を重ねあわせてとらえてこそ、より深い陰影を たたえた詩人の肖像を浮かび上がらせることができるのではないか――。 そう考えてきた私は、まだ体力の残されているうちに、このぬきんでた個性を持つ 二人の詩人の名前を並列した本を、どうしても書きたいと思ってきたのでした。